アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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グランジェ復活V W-CUP レビSL

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ジャン・バティス・グランジェが見事な復活勝利をあげました。

昨年のビーバークリークGS滑走中の膝靭帯断裂から復帰、一昨年、ここレビでの勝利を2年ぶりに再現してみせました。

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しかし、それにしても大波乱の一本目でしたね。

ライヒ、ヘルブストが連続してコースアウトしたのを皮切りに、ジャニック、ヒルシャー、ラッツォーリと第一シード5人が続々とコース前半で消えていきました。

私が撮っていたのは急斜面の入り口。なにが起こったのかさっぱりわからんという状態でした。

今朝の気温はマイナス11℃。昨日よりは寒いと思ってゴンドラを上がると、山の上はマイナス7℃。

???な気分でスウェーデンのカメラマンに話を聞くと、冷たい空気が層になって山の下に堆積するらしく、山の上のほうが気温が高いとのこと。「へーーー。」なお話でした。

昨日と同様、コース状況は荒れることはほとんどないものの、ジュリアン・リゼルーに状況を聞くと、彼曰く「非常にグリップする雪質」とのことでした。

1本目19位(+1.97)で2本目に進んだ明でしたが、2本目の急斜面が終わったところのストレートでコースアウト。広告バナーに突っ込む転倒で首を痛めたようです。

しばらく立ち上がらずにスノーモービルで運ばれたので、靭帯などの深刻なケガかと心配したのですが、レースが終わってゴール近くにいたスノーモービルの係の人たちに尋ねたら、「首を痛めたよ。脚とかは大丈夫」という返事だったのでちょっと安心しました。

明はモービルで運ばれたあと、スキー場の医療施設で応急処置をしてもらってホテルに帰ったそうです。

このあと明と湯浅はイタリアで練習。その後は12月のスウェーデンのヨーロッパカップに出場予定ということでしたが、明は首の状態次第ということになるかもしれません。本当に大したことがないといいのですが。 

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写真は1本目のインスペクション、2人でポールセットのことを話す明と湯浅。

一方、湯浅は一本目の急斜面の入り口でセットを間違えた?かのようなコースアウト。すぐに戻って滑りましたが後半で旗門に入りきれずに2度目のアウトでレースを終えました。

日本期待の2人が共にコースアウトという結果で残念でした。次のヴァルディゼールのSLまでは約一ヶ月あるので、次回はしっかりと成績を残してくれることを期待したいと思います。

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写真は2本目のインスペクション、夕暮れのなか(といっても14時前ですが)、アシスタントコーチのミヒャエルと話す明。

それでは、また帰国後の雑感ブログで。