アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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イビッツァ圧勝 W-CUP ウェンゲンSL

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イビッツァの横綱相撲でした。

先週のアデルボーデンとは逆の、1本目ラップのヒルシャーを追いかける展開となった2本目、イビッツァはすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。

1本目のヒルシャーは見た目にも速く感じられ、切れのある滑りでラップを奪いましたが、今や「絶好調男」のイビッツァの牙城を崩すには至りませんでした。

相手に胸をかしているような「横綱級」の滑りを止めることは、今のところ誰にもできそうもありません。

これでイビッツァの目標である総合チャンピオンも2位のスヴィンダルに200点以上の差をつけました。また今週のキッツビュールDHとSGの2人の戦いが楽しみです。

今日のウェンゲンはスタートで8℃。これ、プラスです。

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1本目のインスペクション直後に水を散布。その上から雪面硬化剤をまきましたが、40人すぎるころになると荒れも目立ち、ぼこぼこ状態になってしまいました。

我々カメラマンもコース保護のためスキー禁止で、アイゼンでコースネット脇を歩かされました。

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2本目の日向の観客はこんな感じでした(苦笑)。初夏のピクニック?

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表彰式では妹のヤニッツァが我々カメラマンと同じ列に並んでバカちょんで「オニイちゃま」を撮影。それを横から撮影。(笑)

一方、明は29位で2本目に進出しましたが、2本目で失敗。スイッチバック不良をとられたのだと思います。リザルトは2本目旗門不通過でした。

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写真は2本目のインスペクション、ライトナーと明。

湯浅は私の撮っているところで内スキーがひっかかったように見え、転倒。上って再スタートしましたが、リザルトは1本目旗門不通過。

今週は木曜のウエステンドルフのFISレース、ナイターSLに2人は出場すると思います。その後はキッツビュールのSLが来週日曜に控え、そのあとの火曜にはシュラトミング。

ガルミッシュ世界選手権前のワールドカップ2レース、なんとか良い結果を期待したいですね。

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写真は1本目インスペクション中の明。ここのところの明のインスペクションには強烈な集中力を感じています。時折、空を見上げ何事がつぶやいているのも印象的です。

下の写真はイビッツァの「ウェンゲン恒例」、ギターコンサート。しぶーいブルースを弾いてくれました。 

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この町中の表彰を撮り終わって、プレスセンターのおばちゃんに

「また来年。でも、今年はとっても暖かかったね」と言うと、

「スキーはサマースポーツに変わったのよ!」とジョークをとばされました。(笑)

では、また来年、ウェンゲンで。

私は今晩はラウターブルネンに泊まってゆっくりし、明日、キッツビュールに向かいます。

 

出場しなかったジュリアン・リゼルーですが、フランスカメラマンに聞いたところ、夏のトレーニングで左膝を痛めていて、これまでの練習も継続してできていなかったとのこと。アデルボーデンでは膝と同時に背中も痛めたので、ウェンゲンは出ないことにしたそうです。「キッツビュールかシュラトミングには出てほしいけどね」とフランスカメラマン氏は言っていました。