アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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かくもはかなきかな W-CUP最終戦シュラトミング

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終戦はあっけなくも、はかないものなのでしょうか。

今シーズン「最後の決戦」となった最終戦SL。

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昨季の総合王者イビッツァと、50ポイント差で追っていた今季絶好調のヒルシャーが共に1本目で失敗。

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イビッツァは一縷の望みを託してコースアウトせずに完走しましたが、ラップのノイロイターに18秒92も離されました。

2本合計では16位までジャンプアップしたものの、ポイント圏内の15位にわずかに届かずノーポイント。

終戦に勝利したアンドレ・ミューラーが初の種目別Vを獲得しましたが、最後まであきらめずに戦ったイビッツァにも賞賛の拍手を送りたいと思います。

冒頭の写真は初の種目別Vを獲得したスウェーデンアンドレ・ミューラー。

わが日本の湯浅直樹は13位。

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自身W-CUPで最も若いビブナンバー19でスタートしましたが、1本目でノイロイターに2秒22もつけられてしまいました。

今季はSLスタンディング20位で終了。来季は第一シードを射程圏内に捉えました。

来季はSL前夜の各会場で行われる、第一シードの特権であるドローに出て日本の湯浅直樹の存在を世界に示してほしいですね。

しかし私個人的には、先週クラニスカ・ゴラとシュラトミングともに少し元気がないのが心配です。

ラニスカ・ゴラの前日に立ち話したときには、右膝の裏はまだ痛みがあり、ストレッチもできる状態ではないとのことでしたが、それ以外にも腰の痛みや左膝の軟骨のすり減りという問題を抱えており、コンディションが最悪だったのかもしれません。

湯浅はこのあとホームゲレンデであるテイネハイランドで行われる全日本選手権に出場予定です。(今週末開催です。写真は2本目のゴールで観客に挨拶をする湯浅)

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女子GSはレーベンスブルグが勝ち、そのまま種目別2位のリンゼイをさらに引き離し、2年連続のGSクイーンとなりました。

総合はベアト・フォイツがSLにエントリーしなかった昨晩の時点でヒルシャーに決定。

それでも、表彰台中央で大クリスタルトロフィーを受け取ったマルセルは「いえーーーい」と天高らかに吠えて喜びを表現しました。 

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今季はGSで4勝、SLで5勝。しかし、それ以上に圧倒的な強さを示したシーズンでした。コースアウトとクランモンタナSG以外はすべてのレースで6位以上というのは圧倒的と言う以外にないでしょう。

来季は追われる立場となるアルペン王国オーストリアの新王者、マルセル・ヒルシャー。

来季の高速系への参戦も含めて彼の王者としての活躍に期待したいと思います。

下は昨季総合Vのマリア・リシュから奪い返し、クリスタルトロフィーを手にしたリンゼイとの2ショット写真。

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ちなみにリンゼイとマリア・リシュは昨年12月に仲直りして、現在はまた親友としておつきあいをしているそうです。よかった、よかった。

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写真は総合の表彰で、長い間抱擁していたリンゼイとマリア・リシュ。

 

今日はヨーロッパカップも最終戦

清澤恵美子は昨日のGS48位に続き今日のSLは31位。男子のリザルトはまだ出ていませんが、明は「こけた!最後のニ旗門で。」とツイットしています。

追記:明は27位。石井智也が33位でした。f:id:shinfotograf:20181127154715j:plain

写真は掲載をお約束していたオーレ・ワールドカップでの清澤恵美子選手の滑り。撮影はアレッサンドロ・トラパッティさんです。

これで今季もワールドカップが終了。終わってみれば今季もあっという間でした。

みなさんも半年間、おつきあいいだだきありがとうございました。

また雑感や日本のレースなど、お届けできると思います。

今日はこれからミュンヘンまで移動。明日の便で帰国いたします。チャオ!!