アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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アンドレ・ミューラーが制す 霧中の開幕戦

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濃いガスのかかった「霧中の開幕戦」は昨季の種目別チャンピオン、アンドレ・ミューラーが制しました。

これでワールドカップSL5勝目。昨季は終盤の2勝で種目別チャンピオンを手にしましたが今季は開幕戦で勝利。絶好のスタートを切りました。

なにしろ安定感抜群のミューラー。昨季もポイントなしはアデルボーデンの1戦のみです。コンスタントに上位を確保するその滑りはコースアウトの危険が多いSLでは賢い戦い方と言えるかもしれません。

そして2位にはマルセル・ヒルシャー。今季もこの2人の熾烈な種目別チャンピオン争いを見ることになりそうです。 

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3位にはイエンス・ビグマルク、久々の表彰台。2008年キッツビュール2位以来です。

2本目の後半は2007年にキッツビュールSLで2連勝して鮮烈デビューを飾ったときのような、トリッキーなリカバリーもみせてくれました。

そして湯浅直樹は自身初めてレビで成績を残しました。 

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2本目はゴール近くで転倒し登りかえしたものの、トップと6.97秒差の27位。しっかりと4ポイントを獲得しました。

今季のスタートとしては、「確実にポイントをとって前進した」と言えるでしょう。

2本目のインスペクション時、本人は「(1本目は)上の緩斜面が遅すぎた」と苦笑いしていました。

次戦のスタートは20番になりそうですが、彼はこのあと一旦帰国しますので、英気を養って次のバルディゼールSLに備えてほしいと思います。

石井智也は4秒58遅れの69位で2本目に進めず。 

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このあと、彼と佐々木明、大越龍之介は北欧でFISレースとヨーロッパカップに出場します。なんとかシーズン初めに好成績を残して、ステップアップしてほしいと思います。

そして開幕戦での引退ランはカレ・パランダー。 

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ワールドカップSL通算10勝、GS通算4勝。1999年ベイル世界選手権SLで金メダルを獲得しました。

私の記憶に鮮明なのは2006年、シュラトミングで佐々木明の勝利を阻んだのが彼(カレ)だったということです。

地元で引退ランができる選手はとても幸せだと思います。おつかれさまでした。

私は今日はレビに一泊。明日、ヘルシンキに移動します。