アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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スヴィンダルがラップ バルガルディナDHトレーニングラン

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雲ひとつない快晴のバルガルディナ、ダウンヒルレーニングランが行われました。

ラップはレッドビブを纏ったアクセル・ルンド・スビンダル。2位にエリック・ゲイ、3位にクラウス・クローウェルと順当な上位となりました。

(写真はフェイスマスクをしたスビンダル。ファイスマスクは彼だけでした。できればないほうが格好いいのに・・・。まー確かにここは毎年とっても寒いけど・・)

ここバルガルディナのDHは「キャメルジャンプ」で有名なコース。らくだのコブのように3段の斜面変化を大ジャンプで超えていく箇所が最もスリリングです。

昔は3段まるまる飛び超えていった選手もいたようですが、今は、一段目をなめるようにスキーを滑らせると、そのあとにワールドカップコースのなかでも有数の大ジャンプが選手を待っています。

土曜日のDHはJ sportsで生放送。吉田暁央アナウンサーの実況ですので、ぜひご覧ください。

私は今年で8回目のバルガルディナの撮影となりますが、毎年感じるのは、スタートバーの前に立ってコースに飛び出していく選手の勇気に敬意を表したいという思いです。

スタート直後からスピードにのり、ジャンプしたあとにコンプレッション。その後も細かくはね飛ばされるような斜面変化とコンプレションを超えながら、キャメルジャンプの前に2度の大きなジャンプ。

キャメルジャンプを越えても高速ターンでスキーがはじかれ、その後もバンピーな「こぶこぶ」コースを飛び跳ねるようにゴールへ向かいます。

少しでも気持ちが負けて腰が引けようものなら、スキーが天を向き、ひっくり返ってコースネットの餌食になってしまうのです。

私は初めてこのコースで撮影したとき、「これぞワールドカップダウンヒルだ!」と、テレビでは感じることのできないスピードに驚愕したのでした。

もちろん、ウェンゲンとキッツビュールは名物コースなのですが、ここバルガルディナも名物コースとしてワールドカップコースのなかで燦然と輝いているコースだと思います。

明日もトレーニングランが行われ、金曜にSG、土曜にDHです。

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今日は引退したディディエ・キューシュも登場。スイス高速系チームのアドバイザーとなったようです。早速、スイステレビ局のインタビューも受けてました。

山となりの、オベルエッゲンで行われたヨーロッパカップSLは、オーストリアの新鋭、マニュエル・フェラーが優勝。ポイント6.00を獲得。

佐々木明が14位で大越龍之介は2本目途中棄権、石井智也は1本目途中棄権でした。湯浅直樹は出場していません。

明日もポッツァ・ディ・ファッサでナイターでヨーロッパカップSLが行われます。