アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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2012-13シーズン終了 W-CUP最終戦レンツァハイデ

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10月に始まった2012-13シーズンも今日で終わりました。

今日のレース、男子SLチャンピオンはマルセル・ヒルシャー、女子GSチャンピオンはティナ・マゼにすでに決まっていました。

 そして総合もこの2人。

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ヒルシャーは11戦中(ミュンヘンとモスクワ含む)、5勝で2位5回。ティナも9戦中5勝で2位3回と圧倒的な強さをみせました。

総合優勝を獲るには、常に表彰台に上がる力と、その力の安定感が必要だということを今日のレースでも証明してみせました。

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写真はゴールでラップを確認しガッツポーズのティナ・マゼ

 湯浅直樹は自身3度目の最終戦出場で9位と、先週に続き一桁順位を記録しました。 

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1本目は前半で失敗し、3.45秒遅れの20位と出遅れましたが、2本目でスーパーラップをたたき出し9位までジャンプアップ。

 2本目だけなら2番手タイムのマルクス・ラルソンに1.01秒、3番手のヒルシャーに1.04秒もの大差をつける快走でした。

 29ポイントを獲得しましたが、湯浅より上位の選手もポイントを獲ったため大幅な順位更新はならず、スタンディング、スターティングリストともに19位となりました。

 ただ、コースがきれいなうちに滑れば、爆発的なトップタイムを出せることを証明してみせたので、来季は早い段階から第一シード入りして戦ってくれることを大いに期待したいと思います。

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写真は2本目のゴールで観客に感謝する湯浅直樹。実は昨日も練習できず、今朝のアップトレーニングもできないほど腰痛は悪化していました。

 湯浅はこのあと、火曜日にミュンヘンの病院でDr.ミュラー・ボルフラムの診察を受けます。

 彼はノイロイターをはじめ、多くのスポーツ選手のケガを治してきた名医だそうで、診断次第で帰国の日が決まります。

 シーズン中、常に悩まされてきた腰痛をどう治療するか、シーズンの戦いが終わったばかりですが、湯浅直樹はもうすでに新たな戦いに向かいます。

 今日は1本目のインスペクション中にチーフコーチのクリスチャン・ライトナーと話をしましたが、湯浅の今季の3位、8位と明の24位と16位には大きな手応えを感じているようでした。

 「今季は決して悪くない。少しずつ、日本チームは上昇している。湯浅は腰痛がなかったら間違いなく第一シードで戦っている。」と話してくれました。

 湯浅は2本目のゴールで場内インタビューにこう応えました。

「ネバーギブアップ。それが自分の人生だ」と。

 私はこれからレンツァハイデをあとにしてインスブルック近くまで移動します。

 また帰国後に。 

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最後の写真は今日の男子SLの勝者、フェリックス・ノイロイター。