アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

春到来 2014-15シーズンも終盤戦

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世界選手権から帰国して数日ゆっくり休んだあとは、水泳や大学野球部の取材撮影をこなしていました。

標高の高いところで撮影に専念した濃密なビックイベントのあとは、スキーから離れて気分的にしばしの休息が必要でした。

しかし、ワールドカップレーサーはそんなこと言ってられません。

先週は間髪入れず男子ザールバッハ、女子マリボルでワールドカップが行われ、それぞれマティアス・マイヤーが2連勝、アンナ・フェンニンガー、ミカエラ・シフリンが勝利しました。

冒頭の写真はおなじみGiovani撮影、ザールバッハでのマティアス・マイヤー、マックス・フランツ、ハンネス・ライヘルトのオーストリア表彰台独占です。

ビーバークリークから直接ヨーロッパに渡った長谷川絵美選手は、マリボルのGS、SLともに2本目に進めず、世界選手権18位の勢いをワールドカップにつなげることができませんでした。

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 写真はマルコ・トラパッティさん撮影のマリボルGSの長谷川絵美。

今週は男子ガルミッシュ・パルテンキルヘン、女子バンスコでのレースですが、両レース会場ともに霧が濃いようで、スタート時間が延び延びになり、レース開始が遅れています。

今日は自宅で「Jsports観戦」を楽しみにしていたのですが、ガルミッシュの「濃霧映像」を見る限り、ちょっと今日のレース開催は無理そうです。

と、思ったら、スタート位置を下げて行われてます!現在、僅差でバウマンがトップ!→ ライヘルトが100分の1秒上回ってラップ!

 

来週末は男子クビットフィエール、女子ガルミッシュで行われ、3月2週目はクラニスカ・ゴラとオーレ、そして3週目がフランスのメリベルでいよいよ今シーズンの最終戦となります。

今シーズン、腰の痛みとつきあいながら、なんとか30番以内ビブでワールドカップを戦ってきた湯浅直樹ですが、クラニスカ・ゴラでぜひとも最終戦への切符を手にし、来季の第二シードを確保したいところです。

現在スタンディングは26位。25位までの選手が最終戦に出場できますが、最低でも4ポイントは必要。

もちろん、クラニスカ・ゴラで表彰台に立つようなことがあれば最終戦切符は確実ですが、他の選手との兼ね合いもあるので、「何位になれば大丈夫」とは言いきれないところです。

湯浅はあさってからのファーイーストカップにSLのみ4戦出場し、調整をはかってから渡欧、クラニスカ・ゴラに備えます。

私は2日(月)、3日(火)の白馬でのSLを撮影予定です。今シーズン初めて日本の若い選手たちも撮れるので楽しみです!

長谷川絵美選手もFECに出場してからオーレに向かうとのことですが、SAJのHPによるとオーレには安藤麻選手も出場予定とのことですので、2人にとっては今季最後のワールドカップとなるレースで来季への足がかりをつかんで欲しいと思います。

 

追記:失礼いたしました。安藤麻選手は3月7日からのジュニア世界選手権に出場します。優勝すればその種目はワールドカップ最終戦に出場できます。もちろん、荒井美桜、加藤聖五、小山陽平各選手にもワールドカップ最終戦出場のチャンスはあります!

 

ファーイーストカップの現段階総合トップは男子、成田秀将、女子、新井真季子両選手ですが、韓国、ロシア、スロベニアの選手が上位に名を連ね、「激戦」の状況で、3月26日のロシア、サハリンスクの「最終戦」までチャンピオンの決まらない戦いとなりそうです。

なんとしても2人にはFECチャンピオンとなって、来季ワールドカップの個人出場権を獲得して欲しいところです。

ただ、ちょっと気が早いかもしれませんが、私が心配なのは来季の日本ナショナルチームの体制。

湯浅直樹、長谷川絵美に続く新たなワールドカップ選手の誕生は今シーズンもかなり厳しい状況となりました。安藤麻選手がオーレで2本目進出を果たしてくれなければ、新たな若手選手はゼロということになります。

 (まあ、何をもってワールドカップ選手と言うのかという「定義」の問題もありますが、私は勝手に順位を残した選手を「ワールドカップ選手」と呼んでます)

 今季、安藤麻選手はセルデン、アスペン、オーレ、キュータイとワールドカップに6戦出場。2本目には進めませんでしたが、スイスのヨーロッパカップSLでは28位で自身初のヨーロッパカップポイントを獲得しました。来季は大学生となり環境も変わりますが、さらなる飛躍が期待されます。

女子も心配は多いですが、さらに問題なのは男子。

今季は事実上、ナショナルチームとして活動したのは湯浅直樹以外には成田秀将を含めた3人のみ。

実際には成田に加え、大越龍之介、石井智也、河野恭介、須貝龍、中村舜と6人のC指定選手がシニアチームにはいましたが、シーズン始めに3人がチームから外され、さらに年明けにはコーチも帯同しなくなり、選手が現地コーチを雇って練習するという「惨状」でした。

 

もちろん、「やむなく」、「仕方なく」と「苦渋の決断」を行っての?チーム体制だったとは「理解」したいのですが、それにしても「名ばかりのナショナルチーム」と言われても返す言葉はないのは間違いのないところだと思います。

果たして来季はどのような選手体制でいくのか?今季FECのチャンピオンをとった選手は来季、ワールドカップに出場できるのか? 心配です。 

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写真はマルコ撮影、マリボルSLの長谷川絵美。