アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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パンテュロー今季GS初勝利 ヒルシャー種目別V決定 W-CUPクラニスカゴラ

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アレクシ・パンテュローが今季GS初勝利、W-CUP通算9勝目をあげました。

快晴のクラニスカ・ゴラ、気温も高めで雪は緩むかと思いきや、コースコンディションは今季一二を争う硬さ。

私は今季、12月のビーバークリークと先月のガルミッシュのGSは行っていませんが、セルデン、オーレ、アルタバディア、アデルボーデンと比較しても、今日のバーンがそのなかで一番硬かったと断言できるほどでした。

1本目でノイロイターとヒルシャーに0.61秒の差をつけてトップに立った1番スタートのパンテュローがそのままリードを守りきり、勝利。

34番スタートから2位となった2011年のこのコースでの鮮烈な滑りを思い出させてくれました。

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2位にはしっかりマルセル・ヒルシャー、そして3位にスペシャリスト、トーマス・ファナラでした。

撮影はマルコ・トラパッティさんです。

マルセルは今日の2位で今季のGS種目別優勝を決め、総合も今日23位に終わったヤンスルに124ポイント差をつけました。

ヒルシャーは昨季、同ポイントながら勝利数でテッドにGSクリスタルトロフィーを譲ることになりましたが、今季は最終戦を待たずしてそれを奪い返し、テッドの3年連続GS種目別Vを阻止してみせました。

そして総合のタイトルも先が見えてきた感が強く、明日2位以上であればヤンスルに200ポイント差以上つけて最終戦に臨むことができます。

文字通り、ヤンスルの最終戦DHとSGの滑りを「高見の見物」できるわけで、その成績を見てからGSとSLの戦略を練ればよく、総合4連覇はもう目の前です。 

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ゴールでガッツポーズのマルセル。撮影はマルコです。

さて、明日はSL。今日の硬い良好なバーンは2本目でも緩むことがなく、明日は曇天の予報でもあり、好レースを期待できそうです。

湯浅にはなんとしてもポイントを稼いで最終戦への切符を手にしてほしいですね!

 

追記:同日、スウェーデンのオーレで行われた女子SLでは長谷川絵美選手が28位でワールドカップポイントをゲット。最終戦には出場できませんが、なんとか自身シーズン最後のワールドカップで順位を残しました。