アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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ペーターフィルがラップ ウェンゲンDHトレーニングラン

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 小雪舞う中、第87回ラウバーホーンレーネンの滑降トレーニングラン1回目が行われました。

 当初は明日水曜日に1回目を開始する予定でしたが、天気予報がほんのわずかに好転したため、スタート時間を2時間15分早め、かつスタート位置をフントショフの上のスーパーコンビ滑降の位置まで下げて行われました。

 天気予報は見事にあたり、開始直後から小雪が舞い、84選手が滑り終わる頃にはカメラザックの上にも数センチ積もるほどでした。

 間隙を縫うかのような1回目のトレーニングランのラップは昨季滑降総合チャンピオンのベテラン、ペーター・フィル。(冒頭の写真)

 2位にバルガルディナでW杯初優勝したマックス・フランツ、3位に地元スイス、ベアト・フォイツでした。

 ヤンスルは6位、スビンダルは18位、そしてかつて「ミスターウェンゲン」の名をほしいままにした79番スタートのイビッツァ・コステリッチは10秒以上遅れての78位でした。

 日本からはただ一人、須貝龍が出場。

 昨季はスーパーコンビのみでしたが、今年は滑降も出場します。

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 須貝龍ただ一人の日本チーム。

 選手はもちろん「ただ一人」なのですが、コーチもサービスマンもいない文字通りの「たった一人」でのスタートエリアで、自らスキー滑走面にブラッシングをしていました。

 今日はW杯で初の転倒。

 レース後、本人に聞いたのですが、緩斜面でポールに当たった後、スキーの内エッジが雪に引っかかり、「ヘッドスライディンングごけ」をしてコース脇ネットまで突っ込んだそうです。

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ご覧のようにヘルメットの塗装も一部禿げてしまいました。

 昨季は危ない場面はあったものの、トレーニングランを含めてW杯での転倒はなかったので、私はだいぶ心配しましたが、本人はいたって元気だったので安心しました。

 明日は晴れのち雪の予報。無事に本来のスタート位置からトレーニングランが行われることを祈ります!

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 最後の写真はウェンゲンのスタートバーを切る須貝龍。昨年以上の成績を期待したいですね!