アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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苦闘続く長谷川絵美

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 今日は予報された降雨はなく気温高めの曇天。

 第3回目のトレーニングランは中止となり、私はのんびりと休んでいます。

 先日、第一回目トレーニングランの夜にはオーストリアのフラッハウで女子スラローム第7戦が行われました。

 優勝はフリーダ・ハンスドッター。

 長谷川絵美は1本目で4.46秒遅れの38位、安藤麻は3.94秒遅れの33位、新井真季子は途中棄権でした。(安藤麻は2本目進出まであと0.11秒でした)

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 冒頭の写真はフラッハウでの長谷川絵美、上の写真は安藤麻。共にジオの撮影です。

 2月6日開幕のサンモリッツ世界選手権、SAJの定める派遣選手選考基準は今季W杯で10位以内1回、30位以内2回以上、もしくはヨーロッパカップ6位以内1回、25位以内2回以上の成績となっています。

 この基準を現段階でクリアした成績をあげているのは、男子では湯浅直樹ただ一人、女子では清澤恵美子と安藤麻の二人です。

 長谷川絵美は11月のキリントンGS26位でW杯30位以内を一度記録していますので、あとW杯で一戦、2本目に進出してゴールすれば基準をクリアできます。

 しかし、選考日の24日までW杯のチャンスはあと一戦、クローンプラッツGSのみです。

 実は長谷川絵美選手、大晦日に片反して足首を捻挫。

 痛みで陸上トレーニング、雪上練習共に全力でできない状態が続いているとのこと。

 このあとはスイスのヨーロッパカップには出場せず、韓国でのFECに出場しポイント獲得を狙い、その後、クローンプラッツのW杯には戻ってくる予定です。

 前回ビーバークリーク世界選手権ではGS28位、SL18位と実績のある長谷川絵美だけに、もし基準をクリアできなかったとしても、選考基準クリア選手が4人に満たないため、推薦されることは間違いないとは思います。

 今季は苦闘が続きますが、痛みを抱えて戦う日本女子のエース、長谷川絵美に応援よろしくお願いいたします!

 一方、男子は湯浅に続く選手が今のところ「見当たらない」という惨状です。

 チャンスは昨日、今日のツェルアムゼーのヨーロッパカップSLと19,20日バルディゼールGS2戦ですが、(もちろんW杯はあとSL3戦ありますが)現状、25位以内の成績を望むのは難しいところです。(ここまでの湯浅以外の日本人最高成績は成田秀将のオベルエッゲンヨーロッパカップSLの27位)

 そのツェルアムゼーのヨーロッパカップSLでは大越龍之介が2日共に日本人最高成績(31位、38位)を出していますので、日曜のウェンゲンSLは彼が国枠で出場することになるでしょう。

 今日お休みしたウェンゲンは、明日、スーパーコンビが行われます。

 当初は10:30から滑降、14:00からスラロームの予定でしたが、天気予報により、それを入れ替えて10:15からスラローム、13:45から滑降が行われます。

 須貝龍の30位以内、W杯ポイントの獲得を期待しましょう!日本からも応援よろしくお願いいたします!