フランスの中堅、ビクトール・ムファ・ジャンデがワールドカップ初優勝を遂げました。
晴天下行われたアルペンコンバインド第2戦、ジャンデは滑降はトップから+2.55秒の27位につけ、SLは4番スタート。
時折、霧も出るなか行われたSLは49秒08とSL2位のロシア・パベル・トリキヒチェブを1秒近く引き離すダントツラップで大逆転。
2015年に2位で初表彰台となったこのウェンゲンの地で再び表彰台、それも自身初の中央に立ちました。おめでとうございます!
2位が3度、3位が2度とポディウム経験は豊富な28歳でしたが、ようやくその中央に立つ日がやってきました。
大本命、僚友のパンテュローが出場を見合わせたなか、フランスチームとしてはしっかりと彼の分も頑張った形となりました。
2位にはロシアのパベル・トリキヒチェブで、こちらも自身初のワールドカップ表彰台、3位はベテラン、昨季の滑降種目別王者ペーター・フィルでした。
須貝龍は50番スタート。滑降は+4.44秒の54位につけ、
SLは22位のタイムで合計+5.38秒の29位!
そう、須貝龍も自身初のワールドカップポイントを獲得しました!おめでとうございます!
これで私が勝手に定める「ワールドカップ選手」の仲間入り。(私は勝手にワールドカップで順位を残してワールドカップポイントを獲得した選手をワールドカップ選手と呼んでいます)
2018年1月12日の今日、このウェンゲンの地で日本が誇る唯一のワールドカップ高速系選手として堂々と名乗りをあげました!
本人は「でも(トップと)5秒もありますから」といたって冷静でしたが、私の差し出した手をしっかりと握り返してくれました。
少しづつ結果を出しつつある彼のたくましさを年々会うたびに感じてはいましたが、それが形になって現れて本当によかったです。
明日は滑降。トレーニングランよりもさらに少しでもトップとのタイム差を詰めて欲しいと思います。
おそらく明日は真っ青な青空の快晴のウェンゲンとなるでしょう。その真っ青な青空バックに須貝龍の飛行を撮りたいと思います!
追記:あまり好ましいことではありませんが、近年、皆川賢太郎、佐々木明、湯浅直樹以外の男子選手がワールドカップポイントを獲得したのは2004年12月フラッハウSLの岡田利修さんまで遡らなければなりません。これに刺激を受けて、早く「第3の若手選手」が出てきて欲しいですね。
私の「戦友」の2代目後継者の共同通信社の記者の記事です。