マルセル・ヒルシャーがウェンゲン初勝利、今季8勝目、ワールドカップ通算53勝目をあげました。
今日も晴天下のウェンゲン、1本目は全64選手中、25人がコースアウト。完走者は38人というサバイバルレースとなりました。
1位の指定席にマルセル、2位にアンドレ・ミューラー+0.35秒、3位にクリストッファーセン+0.59秒でつけました。
50番スタートの大越龍之介はワールドカップの中でも最も難しいと言われるコースを攻め、+2.62秒の24位で2本目に自身初の進出。
左膝に痛みを抱える湯浅直樹は+2.97秒でしたが、なんとか30位でサバイバルレースを生き残り、2本目に進みました。
2本目は1番スタートの湯浅、コース前半で大きなミスを犯しましたが、なんとか下まで降りてきた!と思った瞬間、ゴール寸前で転倒、旗門不通過で今日も順位を記録することができませんでした。
写真は旗門不通過で倒れこみゴールラインを切ってしまった湯浅直樹。
苦しいレースが続きますが、今日のレースを終えてのスターティングリストは28位でかろうじて30位以内に踏みとどまっています。
試練を与え続ける神様が次戦キッツビュールでは湯浅に微笑んでくれるのを祈るしかありません。
湯浅を応援する皆様もおつらいでしょうが、一番つらい気持ちなのは本人だと思いますので、多くの皆様の励ましのメッセージを彼にお願いいたします!
2本目7番スタートの大越龍之介は再びいい動きを見せ、ゴール時点では2位。私に向かって初のワールドカップポイント獲得のガッツポーズをくれました。
2018年1月14日、一昨日の須貝龍に続き、ここウェンゲンでまた「ワールドカップ選手」が誕生しました。
最終的な順位は19位。平昌オリンピック出場選手選考基準である20位以内2回の1回をクリアしました。
龍之介、ワールドカップ初順位19位、おめでとう!
ワールドカップ出場21戦目、2009年1月ザグレブSL初出場から10年目での初ワールドカップポイント獲得です。
この10年、ナショナルチーム落ちを経験しながらも、常に前向きに自分の道を信じて歩んできた彼に結果が出ました。
もう一度、おめでとう!ですね。写真は1本目のインスペクションを行う大越龍之介。この時に19位になるとは予想さえしていませんでした。左はショーシこと、ゲオルグ・ヘオリゲルコーチ。
2本目もトップ3の顔ぶれは変わらず、2位と3位が入れ替わってのマルセルが指定席に立ちました。
ヘルマン・マイヤーの54勝まであと1勝。来週の母国オーストリアでの伝統のハーネンカムレーネンで偉大な先輩に肩を並べる勝利数となりそうです。
私は今日はラウターブルネンに一泊、明日キッツビュールに移動します。心配は天気。週を通してずっと降雪予報です。
最後の写真は伝統のウェンゲン、ラウバーホーンレーネンの記録にその名を刻んだ大越龍之介。