アルペンスキー撮影記

毎冬、ヨーロッパアルプスを中心に行われるアルペンスキーワールドカップの魅力を紹介していきます

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テッサ・ウオーリーが悪天候の開幕戦を制す

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2018-19シーズンの開幕戦はフランスのテッサ・ウオーリーが1本目3位から逆転で今季最初の勝者となりました。セルデンは初勝利、ワールドカップ通算13勝目です。

日本チームは4選手中、2人が2本目に進出。

昨年に続き安藤麻は順位を残し、26位。

石川晴菜は自身初のワールドカップ順位で28位。私が勝手に定める「ワールドカップ選手」の誕生です。

早朝から降り続いた湿った雪は未だに降り止みません。下の街まで車の渋滞が予想されるので、早めにゴール横のプレスセンターを引き上げたいと思います。

この続きはセルデンの街はずれのアパートについて濡れた機材を部屋に広げて乾燥させてからゆっくり追記いたしますので少々お待ちください。

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2位にはフェデリカ・ブリニョーネ、3位にミカエラ・シフリン

氷河からの下りの山道はノロノロ運転のバスの後方でさらに安全運転。スリップもなくアパートにたどり着きました。

明日も今日のような天気であれば、開催可能でしょうが、強風が吹き荒れると昨年同様、キャンセルになってしまうでしょう。天に祈るのみです。

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安藤麻は昨年のセルデン25位で初のワールドカップポイントを獲得し、今年も26位と順位を残しました。2本目のゴールで少し話しを聞きましたが、今季は20位の壁を超えたいという趣旨の話をしてくれました。

その話を聞いている間、FISの係の女性が麻さんの後ろで待機。

何かと思ったら「ドーピング検査」でした。「初めてですー」と言いながら、麻さんは連れていかれました。

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石川晴菜は自身初のワールドカップ順位、28位を記録。2本目のゴールでは両手をあげて喜んでいました。

ワールドカップ女子の同一レースで2人同時に順位を記録したのはいつ以来かと調べてみると、2013年1月のザグレブSLで23位長谷川絵美、25位清澤恵美子が記録して以来でした。

晴菜さんは「今出せる自分の力は出せた」と話してくれました。

また、「今、日本のトップ4人がこのチームにいるので、タイムを計って競いながら、自分も頑張ろうと思う」と切磋琢磨できる環境だと感じているようでした。

今回のように、女子の同一レース4人出場はもしかしたら初めてかもしれません。

他の強国では当たり前のことではありますが、個人競技であるアルペンスキーも「チームの力」が個人の成績に及ぼす影響は少なくはないのは皆さんも感じていらっしゃるでしょう。。

「日本チームの力」で、向川桜子も荒井美桜もワールドカップで成績を残していけるようになるのを期待したいと思います。

写真をご覧になって、お分かりかと思いますが、ようやく、今季より日本チームはレースワンピースの統一がなされました。(もちろん、ウエアも統一)

チームの象徴とも言えるレースワンピース。

見てくれだけとお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、「チーム力」を発揮するには案外、私は重要なことだと感じています。

ようやく「日本チーム」という「形が整った」と言える今季、幸先の良いスタートになりました。

明日、この勢いを男子3人が繋げていけるといいですね。

成田秀将、新賢範(自国開催以外初出場)、若月隼太(初出場)に期待しましょう!